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連載:地球温暖化の「今」と21世紀

地球温暖化の「今」と21世紀(37)

2019/10/1

危機的な気候変動と若者達

9月23日、地球温暖化対策を加速するために国連気候行動サミットが開かれました。
このサミットでは、77か国が2050年までに温室効果ガスの排出を「実質ゼロ」にすることを表明しましたが、アメリカや日本には、発言の機会さえ与えられませんでした。温室効果ガスの削減を積み増しに応えようとしないからだと考えられています。
一方、9月20日には世界各地で高校生を中心に「グローバル気候マーチ」が取り組まれ、約400万人が一斉に行動に立ち上がりました。

(以下の画像はすべて、「GLOBAL CLIMATE STRIKES」 HPより転載)

この気候サミットが開催されている期間に、気候変動が危機的なところにまで進んでいることを示す重要な報告が、2つ発表されています。今回は、この2つの報告書の概要をご紹介しようと思います。

過去5年、温暖化が加速(世界気象機関)

世界気象機関(WMO)は、世界の平均気温が過去5年で観測史上最高値を記録するなど、地球温暖化とその影響が加速していると報告しました。発表された主な内容を、項目化して紹介します。

世界平均気温は、1850年以降1.1℃上昇した。また、2011年からの5年間で0.2℃上昇した。
(この5年間と同じペースで上昇すれば2100年には、1850年から4.3℃上昇することになります)

2015年から2019年までの5年間に排出されたCO2は、2015年までの5年間と比べ、2割上昇した。

海面の高さは、1993年から現在まで年間平均3.2mmずつ上昇しているが、2014年5月以降は年間平均5mmずつ上昇している。(海面上昇については、後に紹介するIPCC報告書でも警告が発せられています)

想定を超えた温暖化の進行(IPCC)

一方、気候変動を科学的に分析する目的で1988年に国連が設置したIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、第51回総会を開催し、「海洋・雪氷圏に関する特別報告書」を受諾しました。上に紹介した内容と重複する部分もありますが、やはり主な内容を項目化して紹介します。

過去50年間、海洋の温暖化は進行しているが、その速度は、1990年代以降はそれまでの2倍になっている。このまま進むと、2100年までに、過去50年間に海洋に蓄積された量の5倍~7倍の熱を吸収することが予想される。

このままの海面上昇が続くと、2100年には、(1986年~2005年平均から)最大で1.1mの上昇が予想される。上昇予測値が2013年の報告時より大きくなったのは、南極氷床の融解による影響が考慮されたことによる。

これまで100年に一度しか発生していなかった規模の高潮が、多くの地域で一年に数回程度発生するようになると予測される。

サンゴ礁は海水温上昇と海洋酸性化のリスクにさらされ、将来の温暖化がたとえ「1.5℃」を下回ったとしても、減少や絶滅の危険が非常に高い。

沿岸域への影響も大きい。特に北極圏の海抜の低い地域や、環礁を含む島嶼に住む人々のリスクは、世界の温暖化対策が進んだとしても、かなり高くなると予想される。

この2つの報告は、地球の気候変動が、すでに「気候危機」と言われる状況にまで進行してしまったことを意味しています。

世界を揺るがす若者たちの声

こうした中で、唯一希望を示してくれているのが若者たちを中心にした行動の盛り上がりではないでしょうか。昨年夏に、たった一人で「学校ストライキ」を始めたグレタ・トゥンべりさんの国連サミットでのスピーチは、切実な叫びでした。彼女の訴えにあった危機感は、私達世界中の人々が共有しなくてはならないでしょう。

彼女の訴えをお聴きください。
https://search.yahoo.co.jp/video/search

そして、9月20日に全世界で400万人が声を挙げました。

ドイツ

フランス

イギリス

アメリカ

インド

インドネシア

オーストラリア

ウクライナ

コロンビア

チリ

メキシコ

フィリピン

そして、日本でも5000人がパレードに参加しました。

 

(文責 副理事長・吉田雅人)

 
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