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連載:地球温暖化の「今」と21世紀

地球温暖化の「今」と21世紀(1)

2014/6/1

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第5次評価報告書

今回からHPで、「IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第5次評価報告書」の内容をご紹介してゆこうと思います。

私達の「会」は、「美しい地球を子ども達に残そう」というスローガンで、バイオプラスチックの普及活動を中心に、活動してきました。しかし、昨秋から開催されているIPCCの総会では、「地球温暖化」がますます深刻な事態になっていることが報告されています。

私達も、無関心ではいられません。
筆者は、「科学者」ではありませんし、「温暖化」については「素人」の立場ですが、なるべく正確に分かりやすく、お伝えしてゆきたいと思います。

(IPCC第一作業部会の報告書の和訳は、気象庁のHPからダウンロードできます。)

温暖化を抑えるための「新見解」

“最悪のシナリオでは、2100年には今より4.8度も気温が上昇する!”

これは、今回の報告書が公表されたとき、ショッキングに報道された内容です。
過去130年間の気温上昇が0.85度ですから、この数字は確かに大変な事態を示しています。

しかし、今回の報告書を読むと、
「このままの状態で進むと、気温の上昇はこんなレベルにまで達してしまいますよ」という視点だけでなく、
「二酸化炭素の排出量をこれだけに抑えれば、気温の上昇はこれだけに抑えることができますよ」という
視点も大切であることがわかります。

実は、今回の報告書には、次のような「新見解」が明記されたのです。

 「二酸化炭素の累積排出量とそれに対する世界平均地上気温の応答は、ほぼ比例関係にある。」
という知見です。

ちょっと難しい言い方をすると、
世界のCO2累積排出量の関数として、世界の平均気温の上昇量を予測できるようになったのです。
私達の打つ対策が、数値によって検証できるようになったのです。

気温上昇を2度以内に抑えるためには・・・

「産業革命以前と比べて、気温上昇を2度未満に抑える」ことは、今日の国際目標です。
(「2度未満」という数値は一つの目安にすぎませんから、「2度未満に抑えれば良い」ということではありません)
では、「2度未満」に抑えるためには、どうしたら良いのでしょうか?

今回の報告書のおかげで、この問いに、数値的な回答を得ることができるようになったのです。

これまでにも、次のことは分かっていました。

  1. CO2累積排出量:2011年までで515GtC(炭素換算値・Gt:「ギガトン」=10億トン)
  2. 今日の世界CO2年間排出量:約9~10GtC

そして、今回の「新見解」が出たことで、
66%以上の確率で、気温上昇を「2度未満」に抑えるためには、
CO2の累積排出量を790GtCまでに抑えれば良いと、計算で分かるようになったのです。

では、あとどれだけ、CO2排出量が残されているのでしょうか?

790GtC-515GtC=275GtC ですね。

仮に、これからも今と同様に、年間約10GtCのCO2を排出し続けるとすると、
あと何年で、「2度」を超えてしまうのでしょう?

275GtC÷10GtC/年=27.5年 ということになります。

これは、大変です。
残された時間は、30年弱。

では、どうするのか・・・・・・。

このことこそが、今回の報告書が全人類に投げかけた根本的な問いかけなのだと思うのです。

今回のIPCCの報告書が投げかけた課題をしっかり肝に銘じて、以降、「地球温暖化の今と21世紀」を連載してゆきたいと思います。
私達に何ができるのか・・・・・・共に考えて頂けたらとても嬉しく思います。

(文責・副理事長・吉田雅人)

 
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