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連載:地球環境とプラスチック

地球環境とプラスチック(9)

環境省、プラスチック「脱石油」化に舵きり

この8月、環境省は、プラスチックの「脱石油」化を目指す取り組みに、新たな一歩を踏み出しました。

植物由来の原料使用に補助

先ず、石油系プラスチックの替わりに、植物由来のバイオマスプラスチックや紙を使用する企業を対象に、設備費の補助制度を創設する方針を固めたことです。これは、世界的な環境問題となっているプラごみによる海洋汚染に対応するため。環境省は、来年度の概算要求に50億円を盛り込むとしています。

この補助制度は、石油系プラを使った製品をつくる企業が原料を切り替える際、設備やリサイクル工程にかかった費用の半額から3分の2を補助するというもの。
バイオマスプラスチックの普及は2016年の政府の方針にも盛り込まれていましたが、なかなか普及していないのが現状です。

政府は、2030年度のバイオマスプラスチックの出荷量を197万トンに増やす目標を決めましたが、2015年度の出荷量は、わずか4万トン。来年日本で開催される20カ国・地域首脳会議(G20)に向けて「脱石油」化で積極的な姿勢を示したいと言われています。

「プラスチック資源循環戦略」の策定へ

7月13日、環境省は、中央環境審議会に、プラスチックの資源循環を総合的に推進するための戦略について諮問しました。今年度中に意見を求めるとしています。
これを受けた中央環境審議会社会部会は「プラスチック資源循環戦略小委員会」を設置。第一回目の会合が8月17日に開催されました。(8月末現在、この会合の議事録は公開されていません)提出された資料には、この「小委員会」の設置趣旨として、次の3点が具体的に記されています。

  1. 使い捨て容器包装等のリデュース等、環境負荷の低減に資するプラスチック使用の削減
  2. 未利用プラスチックをはじめとする使用済みプラスチック資源の徹底的かつ効果的・効率的な回収・再生利用
  3. バイオプラスチックの実用性向上と化石燃料由来プラスチックとの代替促進
プラスチックを取り巻く国内外の状況

17名で構成されるこの「小委員会」が、今後どのような議論を重ねていくのか注目していく必要があります。
この議論とは別に、17日の会合に提出された資料の中でも「プラスチックを取り巻く国内外の状況」(全34ページ:PDF)は、大変興味深い内容です。当会のHPでも適時紹介してゆきたいと思いますのでご参照ください。

前回の会報では、おもにヨーロッパで進む「脱プラ」の動向をお知らせしましたが、この動きはアジアにも広がっています。

中国では、2008年にレジ袋の禁止と有料化に着手。2018年には、プラごみの輸入を禁止して、プラごみを中国への輸出に依存していた国に大きな衝撃を与えました。インドでも、2018年6月に使い捨てプラスチックの使用が禁止されました。日本でも、「脱石油」化に大きく舵を切り替えることが求められています。

(文責・副理事長・吉田雅人)

 
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