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連載:地球環境とプラスチック

地球環境とプラスチック(7)

ヨーロッパのプラスチック規制

私達埼玉グリーンプラの定期総会(4月15日)の時に、会HPのアクセス解析が話題になりました。
全体のアクセスはやや減ったのに、前年度比で2.5倍に増えたページがあるのです。
それは、この「地球環境とプラスチック」シリーズのページです。
私達は、海洋プラスチックなど「地球環境とプラスチック」への関心が高まってきていることの表れではないかと考えています。

今年度、世界の動きは、脱炭素・脱石炭・脱石油という方向性をますます強めていくでしょう。
今回の「地球環境とプラスチック」では、その先頭を行く、ヨーロッパのプラスチック規制についてお伝えしようと思います。

フランス:世界初、「プラスチック製使い捨て容器」を禁止する法律

フランスでは、2020年から「プラスチック製使い捨て容器や食器を禁止する法律」が施行されます。これは、世界初の試みです。
フランスでは、2016年7月にプラスチック製レジ袋の使用が禁止になっています。
しかし、毎年約47億個のプラスチック製カップ類が捨てられ、そのうちリサイクルされるのは約1%。こうした現状を打破するための法律が制定されたのです。
使い捨て容器のメーカーは、この法律が施行されるまでに、容器や食器を生分解性の物、もしくは原材料の一部が生物由来の資源を使っている物に変えなければなりません。業界全体に大きな変化が起きようとしています。

イギリス:マイクロビーズを含んだ製品の製造を禁止

マイクロビーズの大きさは1mm以下で、化粧品や歯磨きなどによく使われてきました。古い皮膚や汚れをこすり落とす効果があるからです。 
しかし、マイクロビーズには化学物質が付着しやすく、マイクロビーズを食べた魚が体内に有害物質を蓄積する恐れがあります。
イギリスでは、今年1月9日に、マイクロビーズを含んだ製品の製造を禁止することになりました。

ドイツ:リサイクルに配慮した製品開発を促進

ドイツでは、新しい容器包装廃棄物法案が承認され、2019年1月1日に施行されます。
この法律は、より高いリサイクル率の達成を求める内容となっています。
現在36%であるプラスチックのリサイクル率の目標値は、2022年までに63%に引き上げられます。他の容器包装素材のリサイクル率も大幅に高められ、金属(現在60%)、紙(現在70%)、ガラス(現在75%)の目標値は、2022年までにそれぞれ90%に引き上げられます。
また、洗剤やシャンプーなどにマイクロビーズを使用しないための施策も積極的に進められています。

オランダ:プラスチックなしの商品棚がスーパーに登場

無駄なプラスチック使用の多いのが食品小売り業界です。
そんな中でオランダのスーパーマーケットチェーンが、プラスチックを一切使わない「プラスチック・フリー」の商品だけを集めた陳列棚をまるまる1通路設けることを決定。注目を集めています。

もともと、この「プラスチック・フリー」の陳列棚は、今年になってイギリスのメイ首相が呼び掛けたものでした。
イギリスで運動の中心になってきた団体と協力体制をとっていたオランダの小売りチェーン「エコプラザ」が、世界で初めて、この商品棚を導入することにしたものです。
エコプラザは年末までに、全国74の支店に「プラスチック・フリー」の陳列棚を導入する予定です。

EU:2030年までに全プラスチックごみのリサイクル化へ

ヨーロッパでは、EUが率先して環境問題に取り組んでいます。 今年の1月16日に発表した政策大綱では、20130年までにすべてのプラスチックごみのリサイクル化を目指す方針を掲げました。 プラスチックごみを減らすだけでなく、リサイクル産業への支援なども打ち出し、経済効果との相乗作用を図る内容となっています。

2018年は、「地球温暖化」「海洋プラスチック」を巡り、国際的な取り組みが大きく発展する年です。
日本でも、こうした動向に呼応した対応が求められています。

(文責・副理事長・吉田雅人)

 
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