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連載:地球環境とプラスチック

地球環境とプラスチック(11)

2019/3/1

環境省「プラスチック資源循環戦略(案)」より

2つの「ゴール(目標)」と6つの「ターゲット」

政府は、今年度中に「プラスチック資源循環戦略」を決めたいとして、昨年8月から「プラスチック資源循環戦略小委員会」を立ち上げ、今年2月までに5回の会合を持ってきました。
年度末まであと僅か。今回は、昨年夏の中川環境大臣の挨拶と、2月22日の会合に提出された「プラスチック資源循環戦略(案)」(「はじめに」を抜粋)を掲載します。

プラスチック循環戦略小委員会(第1回)での中川環境大臣の挨拶より(抜粋)

プラスチックの3Rをはじめとする資源循環や海洋プラスチック対策は、世界的な課題となっております。政府といたしましては、プラスチック資源循環戦略を来年6月に我が国で開催されるG20までに作成し、こうした機会を活用しつつ、世界のプラスチック対策をリードしていきたいと考えております。

プラスチック資源循環戦略(案)  はじめに ― 背景・ねらい ―

近年、プラスチックほど、短期間で経済社会に浸透し、我々の生活に利便性と恩恵をもたらした素材は多くありません。また、プラスチックはその機能の高度化を通じて食品ロスの削減やエネルギー効率の改善等に寄与し、例えば、我が国の産業界もその技術開発等に率先して取り組むなど、こうした社会的課題の解決に貢献してきました。

一方で、金属等の他素材と比べて有効利用される割合は、我が国では一定の水準に達しているものの、世界全体では未だ低く、また、不適正な処理のため世界全体で年間数百万トンを超える陸上から海洋へのプラスチックごみの流出があると推計され、このままでは 2050 年までに魚の重量を上回るプラスチックが海洋環境に流出することが予測されるなど、地球規模での環境汚染が懸念されています。

こうした地球規模での資源・廃棄物制約や海洋プラスチック問題への対応は、SDGs(持続可能な開発のための 2030 アジェンダ)でも求められているところであり、世界全体の取組として、プラスチック廃棄物のリデュース、リユース、徹底回収、リサイクル、熱回収、適正処理等を行うためのプラスチック資源循環体制を早期に構築するとともに、海洋プラスチックごみによる汚染の防止を、実効的に進めることが必要です。

我が国は、循環型社会形成推進基本法に規定する基本原則を踏まえ、これまでプラスチックの適正処理や3Rや適正処理を率先して進めてきました。この結果、容器包装等のリデュースを通じたプラスチック排出量の削減、廃プラスチックのリサイクル率27.8%と熱回収率 58.0%を合わせて 85.8%の有効利用率、陸上から海洋へ流出するプラスチックの抑制が図られてきました。

一方で、ワンウェイの容器包装廃棄量(一人当たり)が世界で二番目に多いと指摘されていること、未利用の廃プラスチックが一定程度あること、アジア各国による輸入規制が拡大しておりこれまで以上に国内資源循環が求められていることを踏まえれば、これまでの取組をベースにプラスチックの3R(リデュース、リユース、リサイクル)を一層推進することが不可欠です。

また、我が国は、これまで3Rイニシアティブやアジア太平洋3R推進フォーラムをはじめ、世界の資源循環の取組を牽引してきました。国内対策を推進することはもとより、こうして積み重ねてきた実績・経験を生かし、2019 年6月に我が国で開催するG20等の機会を通じ、我が国発の技術・イノベーション、ソフト・ハードの環境インフラを積極的に海外展開し、世界全体の海洋プラスチック流出の実効的な削減と3R・適正処理の推進に最大限貢献することが求められます。

このため、第四次循環型社会形成推進基本計画(2018 年6月 19 日閣議決定)に基づき、資源・廃棄物制約、海洋ごみ対策、地球温暖化対策等の幅広い課題に対応しながら、アジア各国による廃棄物の禁輸措置に対応した国内資源循環体制を構築しつつ、持続可能な社会を実現し、次世代に豊かな環境を引き継いでいくため、再生不可能な資源への依存度を減らし、再生可能資源に置き換えるとともに、経済性及び技術的可能性を考慮しつつ、使用された資源を徹底的に回収し、何度も循環利用することを旨として、プラスチックの資源循環を総合的に推進するための戦略を策定し、これに基づく施策を国として推進していきます。

本戦略の展開を通じて、国内でプラスチックを巡る資源・環境両面の課題を解決するとともに、日本モデルとして我が国の技術・イノベーション、環境インフラを世界全体に広げ、地球規模の資源・廃棄物制約と海洋プラスチック問題解決に貢献し、資源循環関連産業の発展を通じた経済成長・雇用創出など、新たな成長の源泉としていきます。

環境省HP・中央環境審議会循環型社会部会プラスチック資源循環戦略小委員会【第5回】 議事次第・配付資料より

(文責・副理事長・吉田雅人)

 
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