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活動報告

事務局ニュース

8度目の「双葉郡&南相馬市視察」を終えて

避難指示区域の概念図
フレコンバック

去る11月3日・4日、埼玉グリーンプラは、原発事故の被災地である福島県双葉郡と南相馬市を視察してきました。
2012年以降今回で8回目の視察。
内舘理事長と吉田副理事長に対談して頂きました。

 
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吉田 台風19号と豪雨による被害の様子も伺われる視察でしたね。

内舘 河川もあと僅かで越水する所まで、水位が上がった様子が見られたが、気になったのは、除染土の仮置き場の状態だ。
小高区大甕(おおみか)の仮置き場では、フレコンバッグが水に流され、崩れかかっていたね。他にも、水浸しになっていた箇所があった。ニュースでは、袋が流れ出した所もあったというから、今後も管理には十分な対策が必要だね。

吉田 毎年視察して大切だと思うことの一つは、「復興」を捉える視点です。外見だけではなく、被災地の方々の生活がどうなっているか、という視点で実情を知ることです。
特に、2017年春に避難指示が「解除」された富岡町、浪江町はそうだと思います。

富岡駅

内舘 富岡駅もきれいに再建されたけど、その駅舎の上に大きな橋を架ける工事が進んでいた。駅ナカのコンビニ従業員の話では、海岸沿いの「湾岸道路」を完成させ、それと国道6号線をつなぐ橋だという。国道6号だけでは、除染土を運ぶための道路が狭すぎるからだ。
この工事が進むことで、大手建設業者には大きな利益が見込まれるけど、果たして、住民生活がどれだけ豊かになるのだろうか、と考えさせられてしまうね。

吉田 今回は、現地の3名の方からお話を伺うことができて大変貴重な視察になりましたね。小高ボランティアセンターの松本氏、常磐道盛土工事に反対する運動の先頭に立つ地区長・相良氏、そして、吉沢牧場の吉沢氏でした。小高区では、今年になって小学校の生徒数が減ったと伺いました。若い方が戻っていないからです。「帰りたいけど帰れない」なんですよね。また、避難区域を機械的に線引きしたことによる「賠償額」の差が、被災者に分断をもたらしてしまったことも深刻ですね。

内舘 どの方の話も重要だったけれど、特に、相良地区長のお話は、大変興味深く、勉強になったね。昨年、突然持ち上がった、常磐道の盛土に除染土を再利用する実証事業だ。

吉田 相良地区長のお人柄が凄かった。役人との交渉の切れ味の鋭さや、郷土を語る迫力には感動しました。趣味も多彩な方でした。盆栽、養蜂、珍しいメダカや鉄魚の飼育等々、興味が尽きなかったですね。

常磐道工事

内舘 この盛土工事は、常磐道4車線化のためのものだから、小高区で了解が得られたら、当然、他の箇所でも除染土を使うだろうね。
だから、この3月に開かれた行政区長への説明会で、出席した区長10人全員が、計画に反対したことは、環境省にとっては痛手だろう。
区長からは「風評被害が心配」「帰還する人達の意欲がそがれる」という意見も出されたそうだが、当然だ。

吉田 視察後、環境省に電話したんです。「常磐道の盛土実証事業は、断念したんですか?」と。すると「引き続き丁寧に説明し、地元とよく相談しながら進めてく」と言うんです。「『引き続き丁寧に説明し』と言うなら、3月以降地元に説明されたんですか」と聞いたら、「していません」との返事でした。住民の皆さんの運動で、国の行政のやり方を変えることができるということを知り、大いに勇気づけられました。
汚染水も含め、放射能汚染廃棄物の「処理」にも我々の目を向けていく必要がありますね。

(以上)

 
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