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活動報告

事務局ニュース

私たちの見てきた「6年間」・・・東日本大震災と原発事故からの復興を考える

私達NPO法人・JGK埼玉グリーンプラは、2011年9月、福島県南相馬市鹿島区の仮設住宅の皆さんに蓄光折り紙を贈ることから「生活復興」の支援活動を始めました。そして翌2012年からは、毎年現地に視察に赴き、その被害状況と復興経過を視察してきました。
今回は、現地を訪れてきた理事長・内舘氏と副理事長・吉田氏のお二人に、「6年」が経った今、改めて思うことを、率直に対談してもらいました。

復興を妨げる原発事故被害

避難指示区域の概念図

吉田副理事長 南相馬市も原町区や鹿島区を訪れると、少しずつ復興が進みつつあることは感じます。でもそれは一部で、双葉郡なども含めると、本当に原発事故の傷の大きさを痛感しますね。

内舘理事長 今年の春に、帰還困難区域を除いた、浪江町、富岡町、飯舘村などが避難解除になったけれど、これまでに避難解除になってきた地域の現状を見ると「解除」は、「ゼロ」からの出発ではなくて、「マイナス」からの出発に思えるね。その「マイナス」も、とんでもなく大きい。やはり放射能被害による困難は計り知れない。

吉田 一昨年、昨年と避難解除になった、楢葉町や南相馬市小高区などでも、未だに帰還された方は十数パーセント。それも高齢者が中心です。私たちが楢葉町を車で回った時にも、町役場以外には、人影は殆ど見えなかったですよね。

除染廃棄物を入れたフレコンバッグは安全か?

フレコンバッグと新聞紙面

内舘 私には、今、とても気になっていることが二つある。
一つは、除染廃棄物を入れたフレコンバッグ。あれは、プラスチックでできているから、劣化するまでの耐用年数は、せいぜい5年くらいの筈。そろそろ全般的に劣化が起こっていても不思議じゃあない。

吉田 私も、年々黒いフレコンバッグが増えているので、気になっていたんですけど、理事長にその話を聞いて、ちょっと調べてみました。
1年前の西日本新聞の記事では、「汚染土仮置き1000万袋」との見出しで、急増する一方で解消のめどがたっていないと報道されました。すごい量です。

内舘 1袋に1m³ 入るということだよ。

吉田 1m³ を1m立方と考えて、袋を一列に並べると、1万kmですよ!
プラスチックの袋が劣化すると、どんな問題が考えられるのですか?

内舘 今、袋が置かれている所は仮置き場だから、政府の計画では、近いうちに「中間貯蔵施設」に移動することになっている。もっとも、中間貯蔵施設に決まった双葉町と大熊町の殆どの地権者が同意していないから、これも頓挫しているけれどね。仮に重機で袋を持ち上げた途端に、袋から汚染土が大量にこぼれ落ちるだろう。そこに、雨が降ったり、風が吹いたりしたらどうなるか。重大な問題にならないか、とても心配だ。

吉田 土の中の草木が芽を出し、袋を突き破って出てきたとか、すでに劣化したバッグが見つかっているという情報もあるようです。ところで、理事長が気にしている、もう一つとは?

避難生活者の今は?

内舘 避難区域から避難させられた人、放射能を避けるために「自主的」に避難した人、また、被災したまま自宅に戻れないでいる人、こうした人達が、今でも全国に12万人もいる。こうした人達の、生活の保障も大きな課題だ。「自主避難者」への住宅補償も今年の3月で打ち切られるとのことだったから、現状が気になるね。

吉田 理事長は、確か、双葉町の人達が集団でさいたまアリーナに避難されていた2011年5月に、蓄光折り紙を持っていって提供しましたよね。

内舘 「福玉便り」(注)によれば、埼玉県内には、今でも福島から3752人が避難されているようだ。経済的にも、相当な苦労をされている。

吉田 「福島から避難している」と言うと、「どうして福島に帰らないんだ」などと言われることもあるようですし、子ども達へのいじめも気になりますね。

内舘 原発事故の、政府やマスコミの報道が少なくなり、一方で「避難解除」だけが言われ、避難者の実態が正しく知らされていないことが大きな原因だ。

吉田 私達も引き続き、双葉郡から南相馬市への視察を続けていき、埼玉に避難している人達のことも、応援してゆきたいですね。

(注) 「福玉便り」  NPO福玉センターが毎月発行。福島から埼玉に避難して生活している人達をサポートするための情報誌。下記をクリックすると「福玉便り」をご覧になれます。
NPO福玉センターHP http://fukutama.org/

 
 
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